恵比寿の長屋 〜3世帯長屋の重なり、繋がり、気配〜
作品情報
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恵比寿の長屋
東京都渋谷区
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企 画:ザ・ハウス 川村利恵
設計担当:納谷学、源真希
構造設計:KMC 蒲池健
施工会社:内田産業 金子貴之
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構造形式:地下一階RC造+地上3階木造
建物構成:3世帯 長屋
竣工年月:2019年12月
PHOTO :吉田誠
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敷地面積:88.64㎡(26.81坪)
延床面積:173.80㎡(52.57坪)
地下1階床面積:32.25㎡(9.75坪)
1階床面積:52.95㎡(16.02坪)
2階床面積:49.68㎡(15.03坪)
3階床面積:38.92㎡(11.77坪)
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掲載WEB:japan-architects
恵比寿の長屋
東京都渋谷区
地下1階、1階、2・3階の3世帯の住宅です。
3世帯を短冊状に、均一に縦割りにするのではなく、3世帯それぞれ家族のプライバシーを担保しつつ、3世帯間の適当な距離と関係を隣り合う、重なり合う空間の連続で計画できないかと考えました。
敷地の高低差を利用しながら地下一階は親世帯、1階は長男世帯、2・3階は次男世帯。
玄関アプローチの共有や寝室を貫く別世帯の階段、共用部に漏れる家族の光等、家族の関係を空間の透明性と距離の操作で繋ぎ、放し、気配を殺さず、オープンにせず、自立した家族と3世帯の在り方の距離を操作しました。
隣り合う世帯が直接的に関係するのではなく、互いを意識し気配を感じる安心感を得ながら繋がる住まい方は、今の都市部の家族の関わり方・在り方なのかもしれません。