渋谷の住宅 〜交差する中庭と住空間〜
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設計担当:納谷学、太田諭
企 画:アートウェブハウス 岡本耕
構造設計:かい構造設計 寺門規男
施工会社:アートウェブハウス 岡本耕
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構造形式:地下一階RC造+1・2階S造+離れ木造
竣工年月:2008年2月
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敷地面積:187.76m²(56.83坪)
延床面積:268.53m²(81.23坪)
地階面積:102.75m²(31.08坪)
1階面積:103.38m²(31.27坪)
2階面積:62.40m²(18.87坪)
幹線道路から少し入ると静かな住宅地へと変わります。
「渋谷の住宅」は正にそんな立地にあります。
敷地に高低差があって建物の半分以上が土中になるのと趣味の小さな個室を造るため、地下1階は鉄筋コンクリート造としました。
1・2階は、広いLDKと水周り、個室をできるだけ開放的に造るため、鉄骨造としました。
また、離れの仕事場は木造です。この住宅は、コンクリートと鉄と木と3種類の構造によって成り立っています。
性格の違う庭をプランに分散して計画し、インテリアが交差して空間に奥行きを与えたり、それぞれの場の使い勝手に自由度を与えようというものです。
ダイニングテラスで青空の下で食事をしたり、リビングの延長で庇に守られ子供の遊び場になる軒下テラス。扉の開閉で外の庭と繋がります。
家のどこからでも家族の気配を感じ、安心して子供を育てられるそんな環境を備えた住宅の提案です。
『2004年』のTEXTより抜粋
周囲に大使館がある閑静な住宅地の中、この住宅は建っています。
計画当初から、道路面より少し高くなった敷地のレベル差を建築の内部空間にうまく反映できればと考えました。玄関とガレージを地下1階に配置し、敷地中央から上部に向かって住空間が展開するように計画しています。地上階にはレベル差の違う様々な性格を持ったテラスやデッキ、庭を分散させて配し、内部空間と連動させながら豊かな光と環境を導くことを目指しました。
一日の中で変化する光が住空間を多様に変化させ、プライバシーの守られた開放的な住宅でクライアントが毎日を生き生きと生活することを望みます。